・デスクワークをしていると腰がつらくなる
・朝起きたときや動き始めに痛みが出る
・同じ姿勢が続くとだんだん重くなる
・良くなったと思っても、また同じように痛くなる
・原因がはっきりせず、どうすればいいか分からない
腰痛はさまざまな原因で起こり、
臨床的には痛みの発生源によって次のように分けられることがあります。
①神経に由来する痛み
②筋・筋膜に由来する痛み
③椎間関節に由来する痛み
④仙腸関節に由来する痛み
一つの原因ではなく、
負担がかかる部位や機序によって、混在することが多いです。
■ 神経に由来する痛み
神経が圧迫されたり刺激されることで起こる痛みです。
・腰だけでなく、お尻や脚に広がる痛み
・しびれや感覚の違和感を伴う
・動きに関係なくジンジン・ビリビリすることもある
👉 「腰の痛み」というより、脚まで広がる症状が特徴です
■ 筋・筋膜に由来する痛み
筋肉や筋膜に負担がかかることで起こる痛みです。
・重だるい、張るような感覚
・押すと痛い場所がある
・同じ姿勢や使いすぎで悪化しやすい
👉 比較的多いタイプで、「なんとなくつらい」と感じることが多い痛みです
■ 椎間関節に由来する痛み
背骨の関節に負担がかかることで起こる痛みです。
・腰を反る・ひねる動きで痛みが出る
・腰の片側に出やすい
・動いた瞬間にズキッとすることがある
👉 動きによって痛みがはっきり変わるのが特徴です
■ 仙腸関節に由来する痛み
骨盤の関節にストレスがかかることで起こる痛みです。
・お尻のあたりに痛みが出る
・長く座る生活で出やすい
・立ち上がりや歩き始めで痛みやすい
👉 腰というより、尾てい骨に近い場所の痛みとして感じることがあります
腰痛は痛みの発生源によっていくつかに分けて考えられますが、
実際には一つの要因だけで起こるとは限らず、複数の要素が関係していることも少なくありません。
そのため、単に「どこが悪いか」だけで判断するのではなく、
腰椎以外の周囲組織を踏まえて考えることが重要になります。
同じ動作であっても、
・股関節や胸椎がしっかり動いているか
・腰の動きに偏りが出ていないか
・必要な筋肉が働いているか
によって、腰へのストレスのかかり方は変わります。

股関節や胸椎で担うべき動作が十分に使われない場合、
腰椎が代償しやすくなります。
腰椎は本来、安定する役割が求められるため、
このような状態では腰部へのストレスが増加しやすくなり、
結果として腰痛が生じやすくなります。
腰痛の原因は一人ひとり異なります。
そのため、実際の動きや負担のかかり方を確認したうえで、
状態に合わせた評価と施術を行うことが重要になります。
腰痛疾患としては、
医療機関で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折などと診断される場合もあります。
ただし、診断名だけで状態のすべてが決まるわけではありません。
実際にどのような動きで痛みが出るのか、
どこに負担がかかっているのかを確認することが重要です。
